ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

ーー…そして、あの公園についてサミちゃんが木をたたいて光が広がっていく。





……なんともない。





「えっ…?アンタなんともないわけ!?」





「う、うん……っそれより早くレトのとこに!」





サミちゃんはすごく驚いているけど、そんなことよりレトに早く会いたい。





お城の中にはいって、前にレトが連れて運ばれた地下室に入ったところにレトがいた。




「っレト……レト…レト。」





どんなに近づきたくても柵があってレトに直接触れられないのがもどかしい。





鎖で四肢を拘束されてぐったりと倒れ込んでいる。




人目見ただけでやつれきっているのがわかるぐらい…。



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