ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

苦しそうに声を絞り出しながら、言葉をだすレト。





「…レトがわたしに用がなくても、わたしはあるの!!レトと離れて辛くて悲しくて…ずっとずっと会いたくてしょうがなかったか、分かんないでしょっ!…どこにいてもなにをしてもレトが思い浮かんでっ…。」





涙が止まらなくでてくる。




「…ひっ……レトにまた会えてよかったよぉ。」






「…ゆ…あっ。泣かないで……笑ってほしい…僕と一緒じゃ、だめ…結愛は笑顔になれない。」





「レトが…っひく…レトがいないと、もうなにもかもつまらないのっ。楽しいことも…レトがそばにいないって思うとっ…ひっ…わたし、レトが今とは違って変わった姿になっても…人間でもオオカミでも、わたしのことが好きじゃないレトでも離れられないくらいずっと好きな自信があるの!」

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