ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「………どうしよ…う…僕はもう…結愛を傷つけたくなくて…、その可能性があるかぎり…離れたい…のに、いまはずっとそばにいて欲しくて…仕方、ない…。」
「レト……好きだよ。レトの全部がとっても素敵。これからももっと、もっと大好きになる。」
「……結愛は、本当にすごい…よね、本当にいいの…かな、力を受け入れて…結愛が隣にいることを望んで…も。」
「なにも間違ってないよっ…わたしはそうしてほしい…そうするって言ってくれるまでここから動かないからっ。」
わたしがそういうと、久しぶりにレトが笑顔になって…。
「っふふ……結愛には、敵わない。もしこのあと…今の僕じゃなくなっても、また僕は結愛に惹かれる気がする…そばに、いてくれる?」