ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
急いで階段を駆け上がったから息が苦しくて…でも早くレトのこと伝えなきゃ。
息を整えてサミちゃんに、レトのことを伝える。
「レト…がパッチを外してほしいからレトのお父さんかラトくんをって…。」
「力を受け入れること…決めたのねっ!?アンタ…よくやったわっ!!」
「わっ…。」
サミちゃんにガッと抱きしめられる。
「今あたしが連れていくから、アンタはレトのとこに戻ってそばにいて。」
そう言うとひゅんっとサミちゃんは姿を消して、わたしもレトのとこに戻った。
「れっ……レト、いまサミちゃんが呼んでくれてっ…はぁ…はぁ。」
「ありがと…結愛。」
「2人ともおまたせ、レト。よく決めたね。」
レトのとこに戻ったと同時に、レトのお父さんがパッと現れた。