ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「ゆ、ゆあっ…。」





「うんっ…レト。ここにいるよっ。」





「ゆっゆあ……まってて…っ…。」






「ん…待ってる!ずっと待ってるから大丈夫だよ。」





そう言うとレトがにこっと口元を緩めた。





それからどれくらいかたったころ…レトのお父さんが声をだした。






「…もうすぐ、3時間経つね。」






…3時間…1日たったのではないかと感じるくらいこの時間が長く感じる。






早く苦しみ続けるレトをどうにかしたいのに…声をかけて励ますことしかできない。





「ううっ…は……っ…はぁ。」




「レト……なにもできなくてごめんね…。」


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