ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

すうっと溶けるように耳としっぽが消えた。




「わ……。」




今は、本当に人間にしか見えない。




…改めてレトが本当に美形すぎて……まだ顔の熱がひかない。



かっこいいな…こんなかっこいい人間、そうそう見かけられるもんじゃないよ。



って、本当は人間じゃなくて狼だけど。




「…結愛ちゃん……?」




「……っわ!??なな何っ!!?」




コツンっとレトのおでことわたしのおでこがあたった。




「顔……すごく赤い。熱もあるし…具合悪い??」




「…っこ、これはレトにみとれ…ってだだだ、大丈夫だから!」

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