ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「っありがとうございます…!!」
レトのお父さんと一緒にレトのいる牢の中にはいる。
「…レト……。」
「うそ、……ゆあ…がとな、りにいる。」
苦しそうに悶えるレトの頭にそっと触れると、ピクンと身体を揺らしてわたしのほうをみる。
「は……っ嬉しい…結愛…。」
ギュッとわたしの手を握って弱々しくではあるけど、少し笑顔になった。
「…みんな、気持ちを固めて僕の成長を待ってて…くれてるんだから…僕もみんなに応えたい……。」
「僕…は、成長を迎え…結愛と離れない。」
1つ呼吸を置いて、そう続けて言った…その途端。
「「「………!!!」」」
グワンッと空間が震えて、不思議な感覚がながれた。
「…うっ……うう…。」
なんとも言えない感覚が消えていくと…。
「れ……と…。」