ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
抑える間もなく、また結愛に触れる。
「ん…レト…ずっとそばにいるから…離さないでね。」
僕の手を握って結愛がそういった。
「…うん、もう絶対離さない。この後やらなきゃいけないことは多いけど絶対結愛を離さないよ。」
「わたしも絶対離れない。」
結愛の人間の世界でのこと、僕の王位のこととか色々あるけど。
「約束……人間はこうするんだよね?」
結愛の小指と僕の小指を絡める。
「そうだよ。ふふっなんだか子どもみたい。」
「へ、変…?」
「ううん、レトらしい。」
笑顔の結愛が目の前にいる。
「結愛、好き…すっごい好き。」
「わ、たしも…レトがだいすき…。」
お互いぎゅっと抱きしめ合って言葉を伝える。
この先大変なこともあるのはわかっている、けど結愛がいるだけで幸せいっぱいになる。そんな幸せなこれからを考えながら、もう一度僕と結愛は深く愛し合った。
ーーENDーー