ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ
「はぁぁぁどうしよう…ホント好き……」
しゃがみこんで顔を手で覆ってる。
「……じゃ、じゃあわたし買い物行ってくるからっ。」
話を変えるべく、そう言うと…。
「えっ、だから買い物は僕が行くから結愛ちゃんは待ってて!!」
バッと手首を掴まれ、先に進めない。
「何が食べたいのか言って?」
「……ラーメン。」
「うん分かった。じゃあ行ってく…」
ぴたっと動きが止まった。
「なに、どうしたの?」
「買える場所…分かんない……」
「……………。」