ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

でも、次第に我慢できなくなってきた。



ある日、我慢の限界がきて『オニゴッコ』と呼ばれる遊びをしている男の子に声をかけてしまった。



「あのっ…僕もまぜて…?」



でも、やっぱり男の子たちは僕のお願いを叶えてくれなかった。



「うわ、なにこいつ狼人間ってやつだ!」

「こないだテレビでやってた!俺ら人間を喰うって!」



「あっ…そんなことしない…っイタ…」



「けど、こいつ弱そうじゃん!俺らでやっつけようぜっ!!」と叩かれて、蹴られて、石を投げられた。



とっても痛かった。

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