ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「な、なんでもないです!!気にしないでください!!」



すると、レトがわたしの耳元で小声で話す。




「恥ずかしいかもしれないけど、こういうのって思ってるだけじゃダメだよ。言わなきゃ伝わんない。」




「……な……っ」




言い返そうとしてレトを見るとすごく真剣な顔をしていた。




「っでも、そんな急に…。」





こんなに急がなくていいじゃん…。恥ずかしいことよりも、お願いごとを叶えようとするレトがなんだか腹立たしい。




一緒にいたいなら、ゆっくりでいいじゃん……ずっと一緒にいたいって言ったのはうそ?


< 80 / 387 >

この作品をシェア

pagetop