毒薬は甘い蜜の味。

「・・さま、お嬢様」



「う・・ん、何よもう・・」



寝ぼけながらアイマスクを外すと、目の前に十史郎の顔があった。



「なっ」



「おはようございます、お嬢様。

良く晴れた良い朝ですよ」



十史郎はすっと立ち上がるとカーテンをサーと開いた。



「本日は土曜日、お出かけのご予定は?」
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