毒薬は甘い蜜の味。

朝食から1時間後の10時にリビングに集合と言われ、

私は急いで自室に戻った。




デート、デート、デート。



それも10は年の離れた男と、遊園地に行くデート。


持ち物も服装も、何がベストかなんて全く分からないし、

こういう時に相談できる友達も、生憎1人もいないのが事実だ。



ただ1つだけ確かなことは、

ここで私がミスをすれば十史郎のバカにしたような笑みと、


”こいつはデートすら知らない”という憐みが返って来るであろうということだ。
< 24 / 33 >

この作品をシェア

pagetop