好きになった人
***
「綾瀬ー!940号室の点滴交換お願い」
「わかりました」
はぁ。
朝って嫌でもやってくるんだなぁ。
「美咲、大丈夫?」
声を掛けてきたのは同期の夏子。
昨日は休みだったはず。
「もう知ってるの?早っ」
「昨日、吉野先生とやりやったって聞いたけど」
やりやったって…
「患者さんのことで少し揉めただけだよ。まぁ、吉野先生はいい気しなかったみたいで嫌味言われたけど」
「なるほど。吉野先生に文句言えるのは美咲くらいだよねぇ。」
私は都内の総合病院で働く9年目の看護師だ。
吉野先生はこの病院の外科医のエース。
入職時が一緒だったので同期として、話しやすく頼みやすい存在だった。
だから、昨日も患者さんのことで少し相談したのだけど…
「吉野先生があんな事言う人だとは思わなかった!最低」
「私も人から聞いたから、本当の事は分かんないけど本気で言ったなら確かに、最低だね」
「綾瀬ー!940号室の点滴交換お願い」
「わかりました」
はぁ。
朝って嫌でもやってくるんだなぁ。
「美咲、大丈夫?」
声を掛けてきたのは同期の夏子。
昨日は休みだったはず。
「もう知ってるの?早っ」
「昨日、吉野先生とやりやったって聞いたけど」
やりやったって…
「患者さんのことで少し揉めただけだよ。まぁ、吉野先生はいい気しなかったみたいで嫌味言われたけど」
「なるほど。吉野先生に文句言えるのは美咲くらいだよねぇ。」
私は都内の総合病院で働く9年目の看護師だ。
吉野先生はこの病院の外科医のエース。
入職時が一緒だったので同期として、話しやすく頼みやすい存在だった。
だから、昨日も患者さんのことで少し相談したのだけど…
「吉野先生があんな事言う人だとは思わなかった!最低」
「私も人から聞いたから、本当の事は分かんないけど本気で言ったなら確かに、最低だね」