氷帝に愛された闇の女帝


黯「愚弄(ぐろ)」


そう彼女が呼ぶのは支配人の他唯一話せる男、つまり執事だ。


愚弄「はい、黯様」


帝の側近は無闇に顔を晒してはならないとされ


選ぶ時、主君の側近以外では必ず被り物をして顔を隠している。


だが、自分より身分の上の方にも隠すのは失礼である為被り物を外して接する。


外した愚弄は、黒髪の黒目で容姿端麗


黯「四帝からの便は無いか。」


四帝とは、自らを除く四つの支配人


愚弄「えぇ、ありません。」


黯「近々側近の選抜があるよな」


側近の選抜とは、有力者と側近の実力を測り、側近の順序を見直す事。


つまり帝の側近である執事の愚弄は闇の世界での2番めの強者


愚弄「そうでございますね。私もここから抜けないよう精進致さなければなりません。」


黯「お前なら大丈夫だと思うがな。帝に劣らない実力は持っているからな。」


愚弄は、容姿端麗、運動神経抜群、力もあり、魔力も多産、帝の器はある男。


愚弄「そのようなお言葉私には勿体ありません。」


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