極上イケメン拾いましたっ!
董子と名乗ったその女に、強引にそして無理やりに俺をヒモにするように仕向けた。
俺より年上なのはわかる。
OLなのか?
大きめのマンションは彼女の財と地位を伺わせる。


俺自身、金に困ってはないが、この人のヒモにして貰えば、『俳優、上杉陽斗』は消えると思った。



折角手に入れた、自由と言うこの空間。
この空間を保つには、目の前のこの女を怯えさせてはいけない。


そんなことを言ったって、ここまで持って来るまで最低なことをした。
何度も彼女の唇を奪い、半ば意識が朦朧としたところに無理矢理、是の答えを言わせた。



そして、彼女の傍に居るために、俺は彼女の耳元でこう囁いた。


「董子さんの嫌がることは、もうしない。」


そう言って身体を離せば、彼女は目を見開いて、頬を真っ赤に染めていた。



純だな。
いくつだ?いったい。
男の経験あんのか?


彼女の行動、一つ一つが愛らしい。





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