極上イケメン拾いましたっ!
「泣かないで、董子さん。俺まで辛くなる。」


背中をポンポンとされ、後頭部に回された手は、優しく私の髪を撫でる。
気持ちが落ち着いていった。



『落ち着くよ。』と出されたホットミルク。
昨日は私が陽斗君に出したのに、今日は立場が逆転した。



「ありがと。」



陽斗君からコーヒーカップを受け取ろうと手を伸ばし、コーヒーカップを両手で包めば、その私の手の上から陽斗君が彼の両手を重ねて来た。
テーブルを挟まない距離で、椅子に座り、その距離30センチ。
その端正な顔で見詰められれば、私は俯くしかない。



「董子さん・・・・・」


陽斗君のその優しい声に心が安らぎを取り戻してく。


「何があったかわかんないけど、もう泣かないで。俺が傍についてる。」


陽斗君のその言葉に、私は最後の涙を零し、私は出来る限りの笑みを作った。



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