恋しても 될까요?





「……うっ。」






ん?







なんか聞こえた?幻聴?







私が座った瞬間呻き声的なものが聞こえた?







「お、い。」








え?呼んだ?









私呼ばれた?え?幽霊?










「おい、痛え。」









痛い?なに、ほんとに幽霊?










「おい、お前に言ってんだよ。重いし痛え。」








ん?そういえば









なにかお尻あたりに変な感触がする。









あれ?柔らかい?ベンチって柔らかかったっけ?最新のベンチは柔らかいのか?









「ほんとにお前重い。どけ。」







ぱっと声のする方を見ると……








「………げぇぇぇぇ!!!!」










「うるせえよ。」









ま、まさか、私知らない人がベンチで寝転んでいる上に座っていた。










しかも、この人声が掠れてて低くてこ、こわい。殺されそう。うん、殺されるよ。










「人生短かったな…」










「は?お前何言ってんの?いきなり人の上に座るわ、なかなかどかないわ、挙げ句の果てに人生短かったなとか言うわ、頭大丈夫か?」









心の声が漏れていたらしい。



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