恋しても 될까요?
「何言ってんの!頭大丈夫ってバカそうに見えるの!?」
「ハハハッ、見えるかもな。」
目の前の男は短く笑った。
「えっと、お前、誰だ?」
「え、私?」
「お前以外ここに誰かいんのか。」
「私は佐藤リョク。高2だよ。」
「リョクか。珍しいいい名前だな。なんて書くんだ?」
「え、なんか難しいの。言うのめんどくさい。あなたは?」
なんだか言いたくなかった。てか、言ってもハングル文字だからわからないと思う。
「俺は…黒田銀斗。」
「銀斗か!いい名前じゃん!よろしくね。」
「ふっ、お前おもしろいやつだな。」
「そうかな?ねえ、向こうで話そうよ、明るいところ。」
私たちは電気のある方に移動した。
そして銀斗を見た瞬間、目を見開いた。