恋しても 될까요?
「………リョク!」
「……っえ?」
「お前ぼーっとしすぎだろ。何回呼んだと思ってんだ。」
昔のこと思い出してかなりぼーっとしてたみたいだ私
なんだかあまり悟られたくなくて私は波打ち際の方へ走った。
「おいおい待てよ。」
銀斗は夕焼けを見て眩しそうにしながらこちらへ寄ってきた。
「なんで海なんか連れて来たの?」
「なんとなく。好きそうだったから。」
当たってるのか当たってないのかわかんないけど私のこと考えてくれてたんだってことはわかる。ほんとにおかしな奴だ。
「お前明日は?」
「明日は予定あるけどどうしたの?」
「お前がこないだ飲んでた紅茶の店行きたいと思ったから。」