月の光、太陽の影
青春ビギニング

JK

「ねー、この人めっちゃかっこよくない?」


「えー?絶対こっちでしょ。」


「うそー」


「ね、南風はどっちがいい?」



私は「えー?」と適当にあしらった。


正直興味ない。


というと語弊があるけど、私は人の顔が見えない。見えなくしている。無意識に。


霧がかかっているかのように、白くもやっと顔を覆っているんだ。
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