月の光、太陽の影

帰り道

「穂詩、どうだった?」



帰りの電車に2人で乗った

本当はもう1本はやい電車でも帰れたけど、どうしてもその後が気になって望月くんを待っていた



「だいぶ足腫れてた」

「体育祭ってあと5日後だよね…」


大事に至っていなければいいんだけど…


電車の中は帰宅する人たちで混み合っている

私たちは窓際に押し込まれ、窓際に背を向けて私が立ち、その向かい側に望月くんが立っている
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