月の光、太陽の影
ガタンッと電車が揺れた


その瞬間、望月くんの腕が私の横に伸びる


顔の横にある望月くんの右手、まるで壁ドンされているような体勢に

「大丈夫?」

「あのさ…南風」



「俺は、欲しいものは手に入れないと気が済まないんだよね」



今度は望月くんの左手がそっと私の顎におかれる
< 112 / 145 >

この作品をシェア

pagetop