月の光、太陽の影
「お、おはよ」


ぎこちなく返す

あの電車以来意識しちゃって気まずい。

望月くんはなんとも思ってないの?


「なに」

言われて我に返る


無意識に見てしまっていた。
私はすっと顔をそむけ、下を向いたまま小走りで廊下へ向かった。
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