月の光、太陽の影
するすると速く、丁寧に結ぶ

時々触れられる髪に少しドキドキした。


「完了」

「ありがと」

「あーちょっと自販機寄っていい?雄星たちは先行ってていいからさ」


玄関に向かう途中で望月くんは言った。

自販機は玄関のすぐ脇だから近いところにある。


「あ、んじゃ俺ら先行ってるからなー。間に合うようにこいよ」

「あぁ」
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