月の光、太陽の影
___キィィイイイ……


重いずっしりとした扉を開ける


昼休みも後半だから人はいないだろう


「ねぇ、そろそろ…」


私は握られた手をもぞもぞと動かす


望月くんは平然とした顔で手をほどく


「ごめんね、突然」


フェンスにもたれて謝る


私は「いや、全然いいけど」と返すと続けて「で、用ってなに?」と聞いた
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