月の光、太陽の影
いないんだと言い聞かせれば、

もう会えないのだと意識すれば、

好きだったんだなと気づけば、

苦しくてしょうがない


もういっそ、望月くんを代わりにしてしまおうか。


果たせなかった初恋の代役に、日光の代りに月光を。


そうしようと決意したらなんだか不思議と気持ちが楽になれた。


私はまだ彼の横顔を見続けた。
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