月の光、太陽の影
「ほ、ほんとだって」


穂詩は目をそらすと続けて


「だってほら、望月くんは南風が好きじゃん」


「はぁー!?」



今度は私が身を乗り出す番だった


「ないでしょ!」


「いやいやー、うち意外と見てるんすよー」



穂詩がにやにや笑う
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