年下男子はお嫌いですか??
夏休みからはじまり
私木桜時奈はリビングで

【暁 十夜】と一緒に居る

「あちぃ…………」

だらあーっとソファーに座りながら

美味しそうなアイスを食べている

「クーラーガンガンにつけてるやん…」

「はあ?さっきコンビニまでアイス買いに走ってきたからあちいんだよ」

「アイス!私のは!」

「ねえよばーか!!」

「チイッ……」

このくそ生意気な男の子が暁 十夜

もっかい言う。

くっそ生意気な男の子が暁 十夜です!!

「お前今舌打ちしたろ」

「チイッ……」

「いやなんで2回もした!!」

「十夜くんはもっと歳上を敬うべきだよ……」

「……」

あっ、無視……。








私は親が転勤で2年海外に行くというので
来年の受験もありここに1人残る事になった。

親戚は1人近くに居たけど……その、あまり仲が良くなくて一人暮らしする事に決めた。


その時はね、


でも色々あってシェアハウスもいいなあってなって1年経って良ければ継続という形でここを契約した。



そして入居した時初めてあったのが十夜くんだった。

男の子と一緒かー分かってたけど緊張するなーとか最初の方は思ってたけど……。

「ん」

そんな事を思い出しながらぼーとしていると
目の前にアイスの棒を差し出された

「?何これ」

「あたり、一本買ってこれば?」

あたり!!
アイスの当たりって珍しいよね!!
渡された方と反対を見て、また反対を見る。

「!!……えっ、……あれ、ん?あたりってかいてへん」

「嘘だよばーか!!」

「待てばか十夜!!」

こんな感じで
生意気だけど一緒に居ていつも楽しい十夜君が居るから不安とか緊張とかは今は全くない。

「クソ生意気やけどな……」

「何ボソボソ言ってんだよ」

「ナニモイッテマセーン」

「……そこ、あるから勝手に食べていいよ」

「?」

バタンと音をたてて十夜くんは自分の部屋に戻っていった。

一人になったリビングで冷蔵庫を開けると
アイスが4本残ってあった。

私と残りの3人のぶん、

「ふふっ」

生意気だけど優しいんだよなあ……。
可愛い所もあるなと私は笑いながらアイスを口に頬張った。
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