明日の空はどんな色だろう。
昔から
ミーンミーン…
蝉が鳴き始めた夏。
まだ初夏だというのに私の首に汗が流れた。
「あっつい…」
家から学校までの長い距離を歩く。
徒歩1時間ほどで着くのだけれど、まだ出発して数分しか経ってない私に、そのことは言わないでいただきたい…
「うわー、やだ。かげろうが見える」
暑さの象徴とも言えるかげろう。
それを見て、気持ちが憂鬱になる。
「引っ越ししてよぉ…」
高校の中でも、こんなに長距離を歩いている生徒なんていない。
だから、学校に着いたとき、汗ダラダラになっているのは私だけ。
自分たちの愛の巣♡とか言って、なかなか引っ越ししてくれないバカップルの両親を恨む。
暑さでぼーっとする頭でそう思っていると。
「あれ、莉音じゃん!おはよー!」
蝉が鳴き始めた夏。
まだ初夏だというのに私の首に汗が流れた。
「あっつい…」
家から学校までの長い距離を歩く。
徒歩1時間ほどで着くのだけれど、まだ出発して数分しか経ってない私に、そのことは言わないでいただきたい…
「うわー、やだ。かげろうが見える」
暑さの象徴とも言えるかげろう。
それを見て、気持ちが憂鬱になる。
「引っ越ししてよぉ…」
高校の中でも、こんなに長距離を歩いている生徒なんていない。
だから、学校に着いたとき、汗ダラダラになっているのは私だけ。
自分たちの愛の巣♡とか言って、なかなか引っ越ししてくれないバカップルの両親を恨む。
暑さでぼーっとする頭でそう思っていると。
「あれ、莉音じゃん!おはよー!」