明日の空はどんな色だろう。

─カフェ─

｢おいしい！！なにこれ！！｣

現在、ケーキを食べてる真っ最中。
おいしすぎてほっぺがとろけそうだ。
チョコケーキにチーズケーキにモンブラン！
全種類食べちゃいそうな勢いだ。
いかにも女子力のない食べっぷりに先輩も驚いてるみたい。

｢莉音ちゃんは体が細いのに結構食べるんだね？｣

｢細くないですよ！着痩せしてるだけです！｣

｢おいしそうに食べてるね｣

こんな私を微笑みながら見ている先輩。
大人っぽさがにじみ出ている。

｢先輩は彼女さんいらないんですか？｣

｢？｣

コーヒーを飲んでいた先輩の手が止まる。
あ、唐突すぎだったかもしれない。
バカみたいにケーキ食べてた人が急にそんなこと聞いたら驚くよね…。
最初は目を見開いてパチクリしている先輩だったけれど、コーヒーカップを置くといつもの笑顔で話し始めた。

｢そう…だね。いらないというよりかは、できないんだよね｣

｢え、できないはずないです！だって先輩は女子に人気ですもん！｣

｢…じゃあ、今から言う話をしっかり聞いてくれる？｣

｢？…はい｣