明日の空はどんな色だろう。
「おはよ!」

「おはよ莉音、って…どうしたその鼻!」

教室に入って早々、クラスメイトの注目を集める。
注目されてるのは私だが、特に鼻だ。
そりゃそうだろうな。

「えと、転んじゃってさ」

「あんたどんくさすぎ!」

「莉音はいつも転んでるからね」

「ぷっ、その絆創膏…!」

「へ?そんなに変かな?」

「だってさ、アンパ○マンの絆創膏なんだもん!」

…はい?
アンパ○マン?ですと?

「え、ちょっ、鏡貸して!」

友人から鏡を借りる。
すごい速さで自分の顔を映す。

擦り傷だらけの顔。
その鼻にはアンパ○マンのかわいらしい絆創膏が貼ってあって。

「あんのやろう…」

拳がふるふると震える。
優しいと思ってたら…!
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