Last Prisoner 教師を愛した私

S2 落とし物

マサミと校門の前で別れてから、私は歩きながら求人情報誌を眺めてた。
帰る途中の先生に運よく会えた

それだけでこれからの長い夜にも堪えられるような気がしたんだ。

一人ぼっちの、夜に。


求人情報誌には色々なアルバイト求人広告が出ていた。

>カフェではたらいてみませんか?時給800円カラ。

>高収入も夢じゃない!洋服の販売時給900円カラ。

>フレンドリーな職場です♪コンビニで働こう!時給750円カラ。

なかなか魅力的なバイトだった。

どれにしようかな?あんまり大変じゃない仕事がいいな。

私は歩きながらあらかじめポストイットをつけておいたページをめくる。
候補は3つ。

1.カフェ(接客が好きだから)

2.雑貨屋さん(楽そうだから)

3.本の検品(時給がいいから)

情報誌の中でも一番働きたいな、と思うものに順位をつけた。

うーん、やっぱりカフェかな?

人と話すの好きだし。

散々迷って、やっぱりカフェしかない。

私はカフェで働く自分を想像してみる。

制服は可愛くて、同僚はかっこいい大学生ばかり。

ひと夏の恋が生まれるかも?!

でも私には先生がいる。
先生以外の人と付き合うなんて想像できない。
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