Last Prisoner 教師を愛した私
Chap♪3 2人をつなぐ携帯電話
先生に送ってもらった1週間後。

私は学校を休んだ。

先生の家で食事をご馳走になった翌日、先生から電話があって、お母さんと話していた。

お母さんは私の身に起こったことを、心配して、
「先生のおっしゃるとおり、心療内科に行ってきなさい」

と言ったので予約しておいた心療内科に行くことになった。

その心療内科は学校のそばにあり、先生が紹介してくれたところだ。

なんでも先生の大学時代のサークル仲間だったらしい。

私は一人で心療内科に向かった。


心療内科は横長のベンチが縦ならびに3脚置かれていた。

観葉植物の葉がてらてらと蛍光灯の光を浴びて光っていた。

名前が呼ばれるまで、とてもドキドキした。

カウンセリング、ってどんなことを聞かれるんだろう。

なんて答えればいいんだろう。


緊張した面持ちで名前が呼ばれるのを待っていると、入り口のドアが開いた。

視線を送る。

私は驚いた。

そこには息を切らした、先生が立っていたから。
「せんせ…どうしたの??」

私が尋ねると、先生はいたずらっ子のように笑いながら、

「お前が心配で学校抜け出してきた」

お前が、心配…?
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