Last Prisoner 教師を愛した私
S2 七夕祭り
外に出ると空気がとても心地よかった。
風は激しさをなくし、凪いでいた。
タクシーを拾い、行き先を告げる。
窓から外を見るたび、先生に近づいている気がして、すごく嬉しい。
大好きだよ、先生。
何もかも、全部私のものだったらいいのに。
街に着くと、街中はとても混み合っていた。
人ごみを掻き分けながら、映画館を目指す。
すれ違う子供たちは浴衣を着て、手に金魚の入った袋を抱えて。
ああ、今日は七夕祭りなんだね。
大きな七夕飾りを見て思い出す。
露天がたくさん出ていた。
ベビーカステラ。
お好み焼き。
風船。
金魚すくい。
どれもとても魅力的。
私は小さい頃、まだ家族が幸せだった頃を思い出していた。
あの頃はよく家族でこの祭りに来たっけ。
お父さんが私を肩車して、お母さんは浴衣を着て。
思わず涙がこぼれそうになる。
お父さん…。
心の中で何かが渦巻いているような感じがした。
忘れよう、忘れよう。
もう過去のことなんだから。
先生を探しながら歩いていると、和菓子屋の前に人だかりができていた。
なんだろう、と覗くと、みんな短冊に願い事を書いている。
風は激しさをなくし、凪いでいた。
タクシーを拾い、行き先を告げる。
窓から外を見るたび、先生に近づいている気がして、すごく嬉しい。
大好きだよ、先生。
何もかも、全部私のものだったらいいのに。
街に着くと、街中はとても混み合っていた。
人ごみを掻き分けながら、映画館を目指す。
すれ違う子供たちは浴衣を着て、手に金魚の入った袋を抱えて。
ああ、今日は七夕祭りなんだね。
大きな七夕飾りを見て思い出す。
露天がたくさん出ていた。
ベビーカステラ。
お好み焼き。
風船。
金魚すくい。
どれもとても魅力的。
私は小さい頃、まだ家族が幸せだった頃を思い出していた。
あの頃はよく家族でこの祭りに来たっけ。
お父さんが私を肩車して、お母さんは浴衣を着て。
思わず涙がこぼれそうになる。
お父さん…。
心の中で何かが渦巻いているような感じがした。
忘れよう、忘れよう。
もう過去のことなんだから。
先生を探しながら歩いていると、和菓子屋の前に人だかりができていた。
なんだろう、と覗くと、みんな短冊に願い事を書いている。