Last Prisoner 教師を愛した私
「じゃあ今から豆乳ケーキ買いに行こうよ!!豆乳で貧乳から巨乳へ!貧乳よさらば!」

マサミは出来上がった酔っ払いみたいだった。

私も勉強に飽きてきた頃だったので、

「そうだね、学校のそばのチェルシー、豆乳ケーキ売ってたよね」

「うん。自転車でいこっ!!」


チェルシーにつくと、マサミは豆乳ケーキを4つ注文した。

ちょうど売り切れていて、もうすぐ出来上がるので待っていてください、といわれた。

私とマサミはチェルシーのテラスで紅茶を飲んでいた。

すると、黒いスーツを着て、ネクタイをはずし、ボタンを3番目くらいまで開けた男の人が入っていくのが見えた。

マサミは気づいていない。

あれ、もしかして…。

私が目で追っていると、マサミも気づいたらしく、

「あっ、新村先生だぁ!!ラッキー、こんなところで会えるなんて」

マサミは立ち上がると、店内に入っていった。

私もドキドキしながら後ろに続く。

「新村先生」

マサミは恥じらう様子も見せず、大胆に話しかける。

さすが、マサミ。

「ん、おー、川崎かぁ」
「舞も一緒だよ」

「んー。神宮寺か?」

先生、私の下の名前、覚えていてくれたんだね。
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