Last Prisoner 教師を愛した私
S3 初めてのドライブ
寄り添うように肩を寄せ合っていた。
時間が止まっているのかと思うほど、静かだった。
涙の痕も綺麗に乾いて、ただメイクだけ少しよれているような気がした。
沈黙の重みをあのときほど感じたことはなかったかもしれない。
静かに、時が流れているのがなんだか悲しかった。
先生は私の肩にまわしていた腕をはずし、ハンドルを握った。
「舞、これからドライブでもしようか」
先生の声は甘くて、優しかった。
断る理由なんてない。
だって私は先生のそばにいたいんだもん。
ただ、それだけ。
「…うん!」
私が返事をすると、先生は私の唇に軽いキスをしてから、
「どこ、行きたい?」
「うーん。星が見えるところならどこでもいいよ」
「星が見えるところ、か」
「うん」
「わかった」
先生は車を発車させた。
出口で料金を払うと、私たちは星を目指した。
先生は高速にのり、適当に走らせた。
時間が遅いせいか、あまり車は走っていない。
車のハンドルを握っていないほうの手は固く握られていた。
先生の、手。
私の大好きな人の、手。
私はそっと先生の手を口元に持っていくと、軽くキスをした。
時間が止まっているのかと思うほど、静かだった。
涙の痕も綺麗に乾いて、ただメイクだけ少しよれているような気がした。
沈黙の重みをあのときほど感じたことはなかったかもしれない。
静かに、時が流れているのがなんだか悲しかった。
先生は私の肩にまわしていた腕をはずし、ハンドルを握った。
「舞、これからドライブでもしようか」
先生の声は甘くて、優しかった。
断る理由なんてない。
だって私は先生のそばにいたいんだもん。
ただ、それだけ。
「…うん!」
私が返事をすると、先生は私の唇に軽いキスをしてから、
「どこ、行きたい?」
「うーん。星が見えるところならどこでもいいよ」
「星が見えるところ、か」
「うん」
「わかった」
先生は車を発車させた。
出口で料金を払うと、私たちは星を目指した。
先生は高速にのり、適当に走らせた。
時間が遅いせいか、あまり車は走っていない。
車のハンドルを握っていないほうの手は固く握られていた。
先生の、手。
私の大好きな人の、手。
私はそっと先生の手を口元に持っていくと、軽くキスをした。