Last Prisoner 教師を愛した私
エンジェルズ・ウィングス。
モチーフにはそう彫られていた。
これ、いいなぁ。
先生にもらったピッチ、まだストラップつけてないし。
携帯落としたみたいに、ピッチを落としたらとても困る。
私は意を決して、店の中に入った。
高級そうなスーツを着た店員さんが、私に寄ってきた。
化粧は濃いけれど、悪い印象は受けなかった。
「何か、お探し物ですか?」
顔に作り笑いを貼り付けて、店員さんは私に尋ねた。
私は、いいにくかったけれど、
「すみません、ウィンドウに飾ってある、携帯のストラップが欲しいんですけど」
店員さんはにっこりうなずいて、
「こちらです」
と私をレジのカウンターのところまで連れて行った。
レジの前のガラスケースにそのストラップはあった。
シルバーとゴールドの2種類があるようだ。
値段を見ると、高いけれど買えない値段ではなかった。
買おうかな…。
どうしよう。
私が迷っていると、店員さんは、
「これを恋人同士でもっていると、離れていてもつながっている気分になる、ってお客様がよく言ってくださるんです」
というので、私はやっぱり欲しいかも、と思った。
モチーフにはそう彫られていた。
これ、いいなぁ。
先生にもらったピッチ、まだストラップつけてないし。
携帯落としたみたいに、ピッチを落としたらとても困る。
私は意を決して、店の中に入った。
高級そうなスーツを着た店員さんが、私に寄ってきた。
化粧は濃いけれど、悪い印象は受けなかった。
「何か、お探し物ですか?」
顔に作り笑いを貼り付けて、店員さんは私に尋ねた。
私は、いいにくかったけれど、
「すみません、ウィンドウに飾ってある、携帯のストラップが欲しいんですけど」
店員さんはにっこりうなずいて、
「こちらです」
と私をレジのカウンターのところまで連れて行った。
レジの前のガラスケースにそのストラップはあった。
シルバーとゴールドの2種類があるようだ。
値段を見ると、高いけれど買えない値段ではなかった。
買おうかな…。
どうしよう。
私が迷っていると、店員さんは、
「これを恋人同士でもっていると、離れていてもつながっている気分になる、ってお客様がよく言ってくださるんです」
というので、私はやっぱり欲しいかも、と思った。