Last Prisoner 教師を愛した私
本当は学校をエスケープすれば、それなりに内申書にも響くだろうな、と思ったけれど、私も学校にいたくない心境だったので、二人でそろって学校を早退することにした。
先生に早退届を出しに職員室に行くと、先生は、
「二人そろって早退か」
と苦笑いしていた。
「変なもんでも食ったんだろ、川崎」
「先生ずるーい。舞にはそういうこと言わないくせに。やっぱり舞は彼女だから?」
と小さな声で先生に耳打ちした。
先生はらしくないほど顔を真っ赤にして、
「あほっ。そんなことあるか」
とマサミの頬を指でつまんだ。
マサミはあははははと笑い、「図星ー」と判子の押された早退届を先生の手から奪い去り、
「行こう、舞」
と駆け出した。
私は先生と顔を見合わせ、笑いあうと、
「じゃあ、気をつけて帰るように」
「はい、失礼します」
といかにも先生と生徒、というフリをして別れた。
私とマサミは子供みたいに手をつないで学校から駆け出した。
風にマサミのスカートが翻って、ゆらゆら揺れている。
「まーいーっ」
「んー?」
「これから行くところについてきてくれるー?」
「いーよっ」
先生に早退届を出しに職員室に行くと、先生は、
「二人そろって早退か」
と苦笑いしていた。
「変なもんでも食ったんだろ、川崎」
「先生ずるーい。舞にはそういうこと言わないくせに。やっぱり舞は彼女だから?」
と小さな声で先生に耳打ちした。
先生はらしくないほど顔を真っ赤にして、
「あほっ。そんなことあるか」
とマサミの頬を指でつまんだ。
マサミはあははははと笑い、「図星ー」と判子の押された早退届を先生の手から奪い去り、
「行こう、舞」
と駆け出した。
私は先生と顔を見合わせ、笑いあうと、
「じゃあ、気をつけて帰るように」
「はい、失礼します」
といかにも先生と生徒、というフリをして別れた。
私とマサミは子供みたいに手をつないで学校から駆け出した。
風にマサミのスカートが翻って、ゆらゆら揺れている。
「まーいーっ」
「んー?」
「これから行くところについてきてくれるー?」
「いーよっ」