平凡な私の学園生活
さぁ、本日、全ての授業が終わりました。
つまり___
___楽園(スイーツ店)が私を待っているのです!!
「さぁ、早く帰りましょう!今すぐに!!」
「本当に千優はスイーツのことになると、人が変わるよね。」
何となく、呆れられている気がしますが、今はそんな事関係ありません。
まだか、まだかと、スイーツが私を待っているのです!
ルンルン、ウキウキ、ワクワク。
誰が見てもわかるくらいのテンションの高さで後一歩踏み出せば楽園、だったのですが・・・・。
ふと目に映るのは地面に落ちている生徒手帳。
「誰ですか、私をこの先に行かせまいとするのは。」
「届けるの?」
「まぁ、見つけてしまいましたし・・・・。」
地面に落ちている生徒手帳を拾い、誰のものかと確認。
瞬間、元の位置にそっと置いておきました。
「・・・・。千優?何やってるの?」
「えっ?何かありました?」
生徒手帳が落ちているという事実は抹消です。
コレを届けたらいけない気がします。
何でかって?
何時もの、女の勘ってやつですよ。
というか、生徒手帳に書いてあった名前が問題でした。
「誰のよ?」
っていうか舞ちゃん、拾おうとしないで。
「あぁ、成る程ね。こりゃ、面倒くさがりな千優が拾うわけがない。」
ボールペンできっちり書かれているんです。
神代悠馬(カミシロ ユウマ)
という名前が・・・・・・。