平凡な私の学園生活
私はそれを咄嗟に制し、言った。
「あの、それだから女たらしだって噂されてしまうんですよ?神代君は神代君なんですから、“皆さんが求める”神代君をそうまでして作らなくても良いんじゃないですか?」
と。
しかし、身長差があるために、爪先立ちをしていたが、それももう限界だった私は、そこまでこっそりと、耳元で言い終えると、最後に微笑みを一つ。
「個人的に努力している人は好きですよ。ですが、そういう時は“ありがとう”と言ってくれればいいんです。まぁ、神代君、(色々な意味で)頑張って下さい。」
「それでは、失礼しました。」
玖条君が興味津々に私を見ていた事は、とりあえず無かったことにしましょう。
って言うかニヤニヤしてて怖いです。早く生徒会室を出ましょう。
ガラリ
ふぅ。
全く、大変な目に遭いました。
それにしても凄いですね。神代君って。
初対面の人に対して、いきなり告白みたいなこと____というかそれもすっとばして、どこかでイチャついてる恋人みたいなこと言ってましたよ。
お礼に僕にキス、してよ。
でしたっけ?
なんか私が神代君にお礼するみたいでちょっと癇に障ったので勢いで言ってしまいましたが・・・・。
まぁ、大丈夫ですよね。
というか君付けしてしまったような気がします。
・・・・。
まぁ、大丈夫ですよね。