平凡な私の学園生活
「つまり、神代クンが千優に惚れ込んだってことね。」
「そうかもしれないんです。・・・・ということで、舞ちゃんにはそれが恋ではないことを神代君に教えて_____」
ガラッ
「夏目千優ちゃん、いる?」
思いっ切り引き戸を開けたのは、我が学園生徒会書記。
皆の神代君でした。
「・・・・。舞ちゃん、逃げましょう。そうですね、今すぐに。」
「嫌よ。こんなに面白そうなのに。」
「それでも親友ですか?!」
「千~優、そんなに大きな声出しちゃっていいの?」
しまった!
クッ、はめられました。見事に、綺麗に、直ぐに。
さて、そんな愛しの千優の声を聞いた皆の神代君はと言えば、頬をほんのり赤くしながら千優のもとへ何のためらいもなく、キャーキャー騒ぐ女子を押しのけ、やってきた。
そして____
「千優ちゃん、会いたかった。」
「「「「「キャーッ!!!!!」」」」」
「・・・。」
千優を抱きしめた。
助けを求めんと、チラリと舞ちゃんを見ると、笑顔で、親指をあげ、ぐっ、のポーズ。
・・・・舞ちゃんのばか。
心の中で、今だけは助けてほしかったとしみじみ感じています。