平凡な私の学園生活
「えーっと、何の、ご用でしょうか?」

会計さんは辺りを見回した後、

「ここでは少々言いにくいので、場所を変えましょう。」

何て優しく言いながら、思いっ切り私の手を引っ張って、人気のない所まで私を連れて行きました。

いやな予感しかしません。

制裁よりもヤバそうです。

「夏目さん、正直に話して下さい。」

「はい。」

ん?どんどん顔が近づいてきて・・・

「アンタ、神代センパイに何した?」

壁ドン。



・・・・誰ですかこの人。

敬語はどこに捨ててきたんですか。

私って、先輩、ですよね?

「何したって聞いてんだ!さっさと吐け!!」

本当に誰ですか、あなた。

色々言いたいことはありますがまぁ、ここは穏便に済ませましょう。

「私は、何もしていませんよ。」

「アァ?嘘言ってんじゃねぇよ。」

「いえ、嘘ではなく本当のことで____」

ヒュン

やっとの事で解放されたかと思った瞬間、頬からは血がたれ、切れた跡がある。

ちらりと壁に目を向ければ、そこにはサワギキョウが刺さっている。

針でも、付けたんでしょうか。

それにしても、サワギキョウ__ですか。

この場面では恐らく“敵意”。

困りましたね。

これではまともに話も聞いてくれなさそうです。

と言うかわざわざ花を壁に刺さなくともわかりますよ。

さて、どうしましょうか。

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