平凡な私の学園生活
「海道君、私のことをどう思っているかは知りませんが、一つだけ、あなたに言いたいことがあります。」
一つなら、聞いてくれるでしょうか?
「言い訳なら聞かねぇ。」
「言い訳ではありません。この“言いたいこと”に神代君は関係ありません。」
そう言うと、海道君は私を試すように、目を合わせてきましたが、まぁ、私だってそこで目をそらすなんて馬鹿なことはしません。
そのおかげかどうかはさて置き、数秒目を合わせたままにしていると、信じてくれたのか、眉間に更に皺を寄せて、
「・・・・一つだけだ。」
と言ってくれました。
・・・意外といい人なんでしょうか?
「海道君_____
____花は武器ではありません。」
「は?」
一番言いたいことを言えた私はスッキリしましたが、海道君は一瞬目を見開くと、フッ、と鼻で笑い、
「んなの、当たり前だろ。」
そう、真顔で言いました。
私って、本当に先輩、ですよね?
・・・・なんだか、凄く馬鹿にされてる気がします。