平凡な私の学園生活
「それで、頼み事というのは日誌ですか?」
「えっ?私そんなこと言ってないよね?それでわかったなんて・・・千優、やっぱり千優は my best friendね!」
無駄に発音良いですね。
流石、舞ちゃんです。
「というか、それくらい誰でもわかりますよ。
まず、ニヤニヤしながらこないってことは、生徒会関係の雑用ではない。
次に、今日は舞ちゃんが日直であり、放課後に頼んでくるということは、日誌もしくは黒板の掃除ですが、最後の授業はホームルームでしたので、黒板は綺麗なままでした。
つまり、舞ちゃんが私に頼む事と言えば、日誌しかないんですよ。」
「いい推理だったよ!じゃあ、よろしくね!!」
舞ちゃんは黒い革の鞄を持ち、急いで教室を出て行きましたが、何やら言い忘れたことがあったようで、
「千優~!!!」
と私の名を呼び、私を引き留めました。
くだらない内容かと思い、真面目に聞こうと思っていなかった私は、その後の
「今度の休み~、高いスイーツ、食べにいこうね!」
という言葉に、本当に聞いていて良かったと、これほど安堵したことに、思わず苦笑してしまいました。