平凡な私の学園生活

球技大会、影になりたい


「今から球技大会、各競技の出場者を決めます。」

体育委員会が、前に出てそう言うと、クラスでの出場者決めが始まった。





さて、今年もこの季節がやって参りました。

そうです。球技大会です。

可愛いあの子に格好いい所を・・・

まぁ、この学園の場合ですと、格好いい生徒会に可愛い所をみてもらいたい、もしくは、打倒生徒会ですね。

可愛いところを見せたいということで、女子の皆様方(特に高等部)は大分弱い玉を投げてますので、そこに関しては、生徒会に感謝です。

もしコレを、誰かが、全員倒した人が生徒会に入れるだとか、デート出来るだとか言ったとします。

すると、おそらく友情やら、可愛さやら関係なく、血で血を洗うような戦争になりますから。



とまぁ、そんな事はさておき、軽く球技大会について説明しましょう。


今年はバレーボールとドッヂボールで、初等部、中等部、高等部、大学は二つのグループに分け、5日間かけて、分けてやります。

と言っても、私からしてみれば実質一日だけが球技大会な訳なのですがね。

そして、初等部での優勝、中等部での優勝などとなっていきます。


因みに、優勝商品もあり、去年は食堂やこの学園内にある様々なお店の一週間無料券でした。


何故こんな話をしているのかというとですね、今年はそれらにプラスして”生徒会企画“なるものが付け加えられまして・・・。

それがまた厄介なもので、内容も、ルールもその日まで何もわからないという私は絶対にやりたくない競技です。

・・・ということで、私は今年もバレーボール辺りに____

「千優~!」



舞ちゃんが、小声で私に話しかける。



「どうかしましたか?」

「やったね!」

いやな予感です。凄くヤバそうです。

「一応聞きますが、何がですか?」

「生徒会企画、千優入ってるよ。」

「えっ?」

あ、本当だ。

私の名前が生徒会企画の所に書いてありますね~。

・・・・ねー。













今年の球技大会、風邪を引いて休みましょうか。
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