平凡な私の学園生活
高等部球技大会当日。

快晴ではないが、少し曇っていて、球技大会をする上では、良い天気といえる。

生徒は皆、これから始まるであろう球技大会を、青春の中の一ページに加えるべく、そして、優勝してやる、と燃えていた。







「あれ？千優何かげっそりしてるね。」

「あっ、舞ちゃん。・・まぁ、色々あったんですよ。」

「そう。」

実際、色々あったと言うか、色々やらかしたというか・・・。

まず、球技大会を休むため風邪を引こうとしました。

が、思いの外私の体は丈夫なようで、平均体温からピクリとも上がろうとしませんでした。

普段はしない夜更かしも少しだけして、今日に賭けましたが、ただ、いつにも増して眠いだけで、変化なし。

最終手段として、仮病でも使って休もうとしましたが、たまたま学園の電話に出たのが私のクラス担任で、呆気なく見抜かれ今に至る、という訳です。

因みに、初等部、中等部の生徒会企画は大玉転がしと、借り物競争だったようです。

意外と普通な競技のようですね。












「これより、高等部球技大会を開催します。」

朝礼台に会長さんが立ち、そう言って、球技大会は幕を開けた。

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