平凡な私の学園生活
「舞ちゃんは、どの競技に出るんでしたっけ?」
すぐ出番が来るのでしょうか?
初めから一人だったらどうしましょう。
少し、不安ですね。
「バレー。後ちょっと時間あるから、それまでは一緒にいましょ。」
何気ないその言葉に、私は目を見開いた。
何に出るかを聞いただけなのに、”一緒にいましょ“ですか。
本当に、舞ちゃんは私の心の中を読んでいるみたいです。
どうしましょう、ニヤニヤが止まりませんっ!
「千優、何をにやけてるの?怖い。」
「いえ、舞ちゃんはこういう所が舞ちゃんだなぁ、って思っていただけです!」
「千優、球技大会が嫌すぎて遂に狂ったのね。」
「そうかもしれません!!」
凄く引かれてますが、今は気にしません。
それ程に嬉しくてたまりませんから。
※ ※ ※
「じゃあ千優、私行ってくるから。」
「はい。頑張って優勝してください!」
「ありがとう」
そこで私と舞ちゃんは別れ、私は荷物を取りに、運動場に残り、舞ちゃんは体育館へ向かった。