平凡な私の学園生活
※ ※ ※
初めのサーブ以降、一方的な試合は行われなかった。
そして、私が神代君に言われること全て(俺格好良かった?)に対して、いいえ、と答え続けていると、その度に何故か神代君のやる気と、会長さんの表情は徐々に無くなり、舞ちゃん達Bチームが勝つという番狂わせが起こった。
「負けちゃった。ゴメン、コレは俺のせいだ。」
「気にしないで下さい。神代先輩らしいと言えばらしいので。」
「そうだな。」
「・・・・一週間、仕事量を二倍にする。」
後輩からも馬鹿にされてますよね、神代君。
「皆、ありがとう。あとさ、会長、俺仕事そんなにやれない。」
あっ、気付いてない。
「安心しろ、神代。強制的にやらせてやる。」
「えっ・・・。」
表情が完全になくなっていた会長も、怒りがみえるまでになり、生徒会の雰囲気が崩れることもなく、第二体育館バレーボールトーナメント、決勝戦は終わった。
因みに、勝った舞ちゃん達Bチームは、現実感のなさに、暫く唖然としていた。
こうして、高等部球技大会、午前の部は幕を閉じた。