新月の2時間
寝苦しい夏の夜


ふと目を覚ますと自分が下に見える??
おーこれが幽体離脱ってやつか?
なんか不思議だなぁ

背中が天井に張りついたみたいになってて全く動けないけど、うまく動かせないのかな?

とバタバタしてみると、下に見える自分の胸から、なんかほっそい糸みたいのが繋がってる

これはもしかしたら取ったら死んじゃうのかも…

怖くなった僕は、とりあえず糸が切れないように気を付けながら体が浮いてる感覚や少しだけ壁をすり抜ける感覚を楽しんでみた。


なにこれスゴイ。


浮いてる間というか離脱してる間は物質全てに触れられなくなるみたい。
それから大声出そうとしても声は出ない。
もちろん鏡にもうつらない。
もう幽霊そのもの(笑)



これは夢なのか現実なのか分からないけど
癖になりそうな楽しさだった!
もしも透明人間になれるならやってみたい事はみんな一緒だよね?(笑)



それから僕は、すっかり離脱にハマってしまい、意識して寝ることでたまにこの夢を見れるようになった。
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